ここ数年

夏が異様に暑い。

温暖化はしてるんだろうが、それが人間の出した二酸化炭素が原因だという説は甚だ疑問視している。

地球は自然な摂理で熱冷を繰り返している。
氷河期の間という意味で、今我々が生きている時代を氷間期と呼ぶのだが、基準が今のこの温暖な時期ではなくて、氷期だということは氷期が地球上の基本的な時代だったことを学者は知っているからだろう。

氷間期から氷期への移り変わりとして、温暖で棲息しやすい気候から、一旦地殻活動が活発になって地震や火山噴火が繰り返され、火山灰などで太陽光が地表に届かなくなり、やがて気温が下がり氷期に至るということを繰り返して来たらしい。
(詳しい人、間違ってたら訂正願いたい)

最近の夏の暑さはこの地殻活動の活発さが原因だとずっと思っていて、その証拠にここ数年途轍もない大地震が沢山太平洋プレート上で起こっている。

こないだの東北沖の地震はその最たるものだと思うが、果たしてあれ以上の地震が起こらないという保証はない。
というより、地殻活動が活発になっていってるのなら、もっと大きな地震が起こるのが道筋だろう。


さて、今日はそんなことについて書きたいのではなく、この夏の暑さ、こうなってから訃報に接することが多くなったことについてだ。

それには以前から気付いていて、3、4年前は夏の暑さが過ぎてから冬を迎える前、冬の終わり頃に集中していた気がするが、去年ぐらいから夏を迎える頃から夏に具合が悪くなる人が増えている気がする。

今年も既に訃報をいくつか聞く。
中にはまだ40歳半ばで亡くなった人もいるし、私自身にとってとても大切な人も亡くしている。

善人早逝。

以前から、知人の葬儀にはなるべく行きたくないが、行かざるを得ないので行く。
その度に胸が締め付けられる。
哀しい、どうしようもない気持ちになる。
しかも、残念なヤツな私は、死顔をまともに見れない。

死顔を見てしまうと、その残像が残ってしまい、その人との思い出より強くなってしまうからだ。

葬儀に顔を出そうが出すまいが、「なんで、死んだんだ!?」いつも、そうやり切れなく思う。

が、今年は少しだけ思いが違う。

何故か。

答えは簡単で、地震によって起こった原発事故の今後への影響だ。

先に逝ってしまった人は、それはとても残念なことだが、ものには順番やそれこそ自然の摂理があるので仕方がない。

仕方がないのなら、原発事故が一切の収束が見えないこの状況で、全世界どこにいても生き物にとって完全に安全とは言えないことが証明されてしまったこの世界。
私はこの世は生き地獄だと思った方が気楽だと考えるようになった。

この世が大変生きにくいところだというのは、以前からそうだったが、そこにとても嬉しくないリアリティが伴ってしまった。
それは単に、原発が事故を起こしたからではなく、その後のこの国の対応を見ていて、わかってしまったことが、否、以前からわかっていたことの裏付けがとれたからだ。

この世は欺瞞に充ち満ちている。

こんなありふれた言葉が、悲観的な意味合いではなく、単純な事実として、そこにあることがわかった今、果たして生へ執着することがどれほどの意味を持つのか私にはわからない。
つまり、人間の生命を脅かす元凶は人間に他ならなく、脅かされるのは人間の命だけではなく、他の全ての生物の命を脅かすのは、カネに眼がくらんだ人間の浅ましさだという事実。

これには、私は参ってしまった。

かと言って、私自身は死ぬ勇気もないし、まだやっておきたいことが残っているので、それをやり終えるまではこの世への未練は断ち切れないだろう。
私が金持ちなら、海外へ脱出したいところだが、そんな余裕はない。




死に逝く人を哀悼の念で見送りながら、少しだけ我が心の慰めになったのは、こんな生き地獄にしがみつくより、とっととあの世へ旅立つという選択をする方がどれくらい賢いかとよぎる想いだ。


地震と原発に関しての思いはまたいずれの機会に譲るとして、来月のライブ!!

『Inner Song』島田篤(vocal,piano)弾き語りSOLO

2011/09/03/SAT open18:30/start19:30頃の予定
京都 木屋町【わからん屋
 ・・・阪急『河原町』駅より西木屋町通りを北へ徒歩6分、シャイン会館3F
 075-213-1137 京都市中京区西木屋町六角北西角 シャイン会館3F
前売¥1000/当日¥1200 (+1drink)
♪ずっとお世話になってるわからん屋さんでのソロライブです!

“ここ数年” への 2 件のフィードバック

  1. 死顔は、本当に見たくないですね。近しい人であれば余計だと思います。

    そして、地球と言う星の中、今回の震災後の日本で生きて行く事。
    私は阪神大震災も経験しましたが、あの頃はまだアスベストの問題は大きく取り上げられていなかったからでしょう…倒壊した家屋や建物の廃棄物は、我が家の近所の河川敷に見上げる程の山となって約1年近く積み上げられたままでした。
    その山は、シートも被せられず正しく「野ざらし」状態。
    近所の人と、「風向きでは、ホコリが飛んで来るね」とのんきに話していた位。
    後にアスベスト問題がクローズ・アップされた時、「ああ、1年も吸ってたのね」と思いましたが、ゴミを捨てないと被災者の方々が生活を取り戻せなかった事情も見ていたので、自分の命は神様の言う通りに任せますと思っています。
    年月を経て、そう言う環境だったと知った以上、そう思う他はないのです。
    世界ではまだ原発があり、これから建設途中でもある中、
    チェルノブイリ事故以降、薄れていた危機を国任せでなく、世界中の多くの人に事実を知ってほしいと願います。後で知ると言う事は、諦めに繋がります。
    しまださんのお話とは、ズレてしまったコメントになっているかと思いますが、考えている一部を書かせていただきました。

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    1. ありがとうございます。

      今回の地震による事故で、世界中の人が原発について考えていることと思います。

      そして、この国に住む人は日本という国家についても。
      楽しく生きる為には、何も見ない知らないではすみませんよね。

      政府には事実の公表を徹底してほしいです。

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